『うさぎのクーモ』

『うさぎのクーモ』
「だからクーモもまた、 ふるさとのうさぎの国へかえるのよ」
時がめぐって、種が花を咲かせるように。
みづきにとって、それは再会への希望となる。
舟に乗ってゆく、お月さまを映したような湖の、 まんなかの島で。
── その花が咲いているあいだ、また会える。
全編<銅版画>による絵本です。
銅版画ならではの表現技法が、見えるものも見えないものも写し取り、時空を超えたような不思議な感覚へと読者を誘います。
みづきと、しろうさぎのクーモと、ムクゲの花と。
愛するもの ──「いちばんのなかよし」を失った者たちから贈られる、めぐるいのちへの希望の物語。
<購入先>
https://festina-lente.stores.jp/items/656dd61e917665068ce8387f
書 名 うさぎのクーモ
原案・絵 内木場映子
文 村野美優
出版社 クルミド出版
発行日 2023年4月9日
サイズ B4変型版
ページ 56P
ISBN 978-4-990758‐37-0
装 幀 太田真紀
印 刷 藤原印刷
内木場映子(うちこば・えいこ)/原案・絵
多摩美術大学大学院美術研究科絵画科(油画)専攻修了。AOMORIPRINTトリエンナーレ2014 優秀賞受賞。公募展、グループ展、個展など出展多数。銅版画(etching)の多版多色技法にて制作。
版画は、誰かのための寡黙な祈りだと思う。本作を、13年連れ添った最愛のうさぎ、ポポに捧げる。
X:@covin_popo(http://x.com/covin_popo)
村野美優(むらの・みゆう)/ 文
上智大学文学部フランス文学科卒業。高校生の時、「現代詩ラ・メール」に詩の投稿を始める。詩集に、『はぐれた子供』(花神社、第26 回横浜詩人会賞)、『むくげの 手紙』(たぶの森、第14 回日本詩歌句随筆評論大賞詩部 門優秀賞)ほか。訳書に、ジャン=マリ・ギュスターヴ・ ル・クレジオ著『黄金の魚』(北冬舎)ほか。
▽『うさぎのクーモ』出版記念トークイベント、開催しました。(2023.4.23)
https://youtu.be/Luij-sL-UhU